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ユニック車の安全操作Q&A:事故防止と緊急時対応の完全ガイド

2025.08.28

ユニック車は建設現場や資材運搬など多くの現場で活躍する重要な車両ですが、クレーン機能を備えた特殊車両のため、安全操作が何よりも重要です。堀野モータース株式会社では、40年以上の実績で培った安全運用のノウハウをもとに、事故防止と緊急時対応に関するよくある質問をまとめました。東海地方を中心に多くの現場で活躍するユニック車の安全な操作方法について、プロの視点からお答えします。

 

作業前の安全確認

Q1: ユニック車操作前の安全確認チェックリストを教えてください。

A: 作業前の安全確認は事故防止の基本です。以下の7項目を必ず確認してください。

 

作業環境の確認:

 

地盤の状態(軟弱地盤ではないか)

頭上の障害物(電線、樹木、建物など)

作業半径内の安全(第三者立入防止措置)

車両の水平確保:

 

水平器を用いて前後左右の水平を確認

傾斜地では必ず水平調整を実施

アウトリガーの完全展開:

 

全てのアウトリガーが完全に展開されているか

適切な敷板(鉄板など)の使用

地面への確実な接地

ワイヤーロープの状態:

 

素線切れ、キンク、摩耗などの異常がないか

フックの安全装置の作動確認

警報装置・安全装置の動作確認:

 

過負荷防止装置の作動確認

巻過防止装置の作動確認

警報ブザーの作動確認

操作装置の確認:

 

各レバーやスイッチの作動確認

ラジコン式の場合はバッテリー残量確認

周囲への注意喚起:

 

作業開始前の合図

警告表示の設置

岐阜県や愛知県の現場では、特に夏場の地盤状態の変化に注意が必要です。雨の後は地盤が軟弱になっていることがあるため、アウトリガーの設置には特に慎重になりましょう。

 

Q2: アウトリガーの正しい設置方法と一般的な失敗例は?

A: アウトリガーの不適切な設置はユニック車転倒事故の主な原因の一つです。

 

正しい設置方法:

 

平坦で硬い地面を選ぶ(コンクリートや舗装面が理想的)

軟弱地盤では必ず敷板を使用する(鉄板サイズの目安:最低でも40cm×40cm以上)

全てのアウトリガーを最大限まで水平に展開する

しっかりとジャッキアップしフロントタイヤは浮かさないようにする

水平器で車両の水平を確認する

アウトリガーの接地面に異常な沈み込みがないか確認する

よくある失敗例:

 

部分的な展開: 片側だけ展開したり、完全に展開しない状態での作業

敷板不使用: 土や砂利の上に直接設置

水平未確認: 傾斜地での水平調整不足

過信: 「いつもの場所だから大丈夫」という思い込み

東海地方、特に岐阜県の山間部や愛知県の埋立地では地盤状態に特に注意が必要です。当社では、地域特性に合わせた安全講習も実施していますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

 

作業中の安全対策

Q3: 強風時のクレーン操作で注意すべき点は?

A: 風はクレーン作業の大敵です。以下のポイントに注意してください。

 

風速による作業判断:

 

風速10m/s以上: 原則として作業中止

風速7〜10m/s: 荷の形状・重量を考慮し慎重に判断

風速7m/s未満: 通常作業可能だが注意は必要

風の影響を受けやすい荷物:

 

板状の資材(合板、看板、パネルなど)

面積の大きい軽量物

ブルーシートなどで包んだ荷物

風速確認方法:

 

携帯用風速計の使用

気象情報の確認

「木の葉が激しく揺れる」など体感での目安

操作上の注意点:

 

風上側からの荷上げを基本とする

ブームを必要以上に伸ばさない

荷の巻上げ高さを最小限にする

旋回操作をゆっくり行う

台風の通過が多い東海地方では、特に9月〜10月の季節の変わり目に突風が発生しやすいので注意が必要です。また、高層建物の周辺では風の流れが変わりやすく、思わぬ突風にも備えましょう。

 

Q4: 電線近くでの作業における安全対策は?

A: 電線近くでの作業は感電事故のリスクが高いため、細心の注意が必要です。

 

事前確認事項:

 

作業エリア周辺の電線の位置と種類を確認

電力会社への連絡(特に高圧線近くでの作業時)

必要に応じて停電措置の依頼

安全距離の確保:

 

特別高圧線(7万V以上): 5m以上

高圧線(600V〜7万V): 2m以上

低圧線(600V以下): 1m以上 ※これらは最低限の距離であり、さらに余裕を持った距離を確保することを推奨

作業中の安全措置:

 

誘導員の配置(クレーン操作者の死角をカバー)

絶縁用防護具の使用

接近警報装置の設置(可能な場合)

緊急時の対応:

 

感電事故発生時は二次災害防止が最優先

電力会社への即時連絡

接触状態でのむやみな接近は厳禁

 

荷物の安全な取り扱い

Q5: 荷物の重量が不明な場合、安全に吊り上げる方法は?

A: 重量不明の荷物は過負荷事故のリスクがあります。以下の手順で安全に対処してください。

 

重量推定の方法:

 

荷物の素材と体積から概算する

類似品の重量を参考にする

可能であれば小型の秤で測定する

試し吊り手順:

 

最小のブーム長さに設定

地面すれすれの高さ(10cm程度)まで慎重に巻き上げる

過負荷警報が作動しないか確認

モーメントリミッタの負荷率を確認(80%以下が望ましい)

安全対策:

 

試し吊り中は荷の下に人を入れない

吊り点を重心位置に合わせる

不安定な荷物は複数のワイヤーで固定

代替手段の検討:

 

一度に吊り上げず、分割して運搬

より大きな吊り能力のクレーンを手配

 

Q6: 二人作業時の安全な合図のやり方は?

A: クレーン作業では正確な合図が安全の鍵です。標準化された合図方法を使用しましょう。

 

基本的な合図の種類:

 

巻上げ: 片手を上に向けて回す

巻下げ: 片手を下に向けて回す

旋回: 腕を水平に伸ばし、旋回方向を指し示す

停止: 手のひらを広げて「停止」の意思表示

効果的な合図のポイント:

 

事前に合図の意味を作業者間で確認

大きくはっきりとした動作で示す

合図者は運転者から見える位置に立つ

サングラスやマスクで表情が見えにくい場合は特に明確に

無線機を使用する場合:

 

簡潔で明確な指示を心がける

「○○cm上げて」など具体的な数字で指示

指示を受けたら復唱して確認

電池切れに備え、予備電池を用意

視界不良時の対策:

 

合図者の配置を増やす

無線機の併用

作業範囲を限定する

岐阜県や愛知県の建設現場では、現場ごとに微妙に合図方法が異なることがあります。初めて組む作業者との現場では、作業開始前にしっかりと合図の確認を行うことが重要です。

 

緊急時の対応

Q7: クレーン操作中に異常を感じた場合の緊急停止手順は?

A: 異常を感じたら迅速かつ冷静に対応することが重要です。

 

緊急停止の基本手順:

 

荷物の昇降中の場合: 荷を安全に降ろせる場所まで移動

すぐに操作レバーを中立位置に戻す

エンジンを停止させる

周囲に警告し、立入禁止区域を設定

症状別の対応:

 

油圧系統からの異音・振動: 操作を中止し、油漏れを確認

ワイヤーロープの異常: 荷を下ろして点検

電気系統の不具合: 電源を遮断して再起動を試みる

アウトリガーの沈み込み: 荷を下ろし、作業を中止

安全を確保した後の対応:

 

管理責任者への報告

修理業者への連絡

事故報告書の作成(必要に応じて)

再稼働前の確認事項:

 

専門業者による点検と修理

試運転での動作確認

安全装置の作動確認

 

 

Q8: ユニック車の転倒事故が起きた場合の対応手順は?

A: 転倒事故は最も深刻な事故の一つです。冷静な対応が求められます。

 

最優先事項:

 

人命救助を最優先(負傷者の救助・避難)

二次災害の防止(火災防止、立入禁止区域の設定)

緊急連絡(119番、現場責任者、会社責任者)

現場保存と記録:

 

事故状況の写真撮影(複数の角度から)

目撃者の証言メモ

アウトリガーの状態や荷重の記録

関係機関への報告:

 

労働基準監督署への報告(死亡・重傷の場合は義務)

警察への届出(公道での事故の場合)

保険会社への連絡

事後対応:

 

原因究明と再発防止策の検討

作業員への安全教育の実施

車両の修理または廃車手続き

東海地方で特に注意すべきは、台風シーズンの強風や軟弱地盤です。岐阜県南部や愛知県の埋立地では地盤の状態確認が特に重要になります。当社では転倒事故防止のための安全講習も定期的に実施しています。

 

安全装備と教育

Q9: ユニック車操作者が身につけるべき安全装備は何ですか?

A: 作業の安全性を高めるために、以下の装備を着用してください。

 

基本的な保護具:

 

ヘルメット(飛来・落下物からの保護)

安全靴(重量物の落下や踏み抜き防止)

作業用手袋(ワイヤー操作時の怪我防止)

安全帯(高所作業時)

作業環境に応じた装備:

 

反射ベスト(夜間や視認性が悪い環境)

防寒着(冬季作業時)

熱中症対策グッズ(夏季作業時)

雨具(雨天作業時)

推奨される追加装備:

 

無線機(合図者との連絡用)

携帯用風速計(強風対策)

水平器(アウトリガー設置確認用)

懐中電灯(夜間や暗所での作業)

特に東海地方の夏場は気温が35℃を超える日も多く、熱中症対策は重要です。当社では季節に応じた安全装備のアドバイスも行っています。

 

Q10: ユニック車の安全な操作技術を向上させるためのトレーニング方法は?

A: 安全操作には継続的な訓練と経験が不可欠です。以下の方法で技術向上を図りましょう。

 

基本的なトレーニング:

 

メーカー主催の講習会への参加

クレーン運転技能講習の受講(資格取得)

社内安全教育への積極的参加

実践的なスキルアップ:

 

経験豊富なオペレーターの操作見学

無負荷状態での操作練習

徐々に難易度を上げた荷役訓練

知識の習得:

 

取扱説明書の熟読

安全関連DVDの視聴

事故事例の研究

日常からの意識向上:

 

作業前ミーティングの実施

ヒヤリハット情報の共有

定期的な安全パトロールの実施

当社では岐阜県・愛知県の事業者様向けに、実践的なユニック車安全操作研修を提供しています。実際の車両を使った訓練で、確実な技術習得をサポートします。

 

ユニック車の安全操作は、適切な知識と経験、そして何より安全意識の高さが重要です。堀野モータース株式会社では、ユニック車の販売だけでなく、緊急時サポートも提供しています。東海地方を中心に、お客様の安全な作業をバックアップいたします。お気軽に当社(0574-26-7701)までお問い合わせください。

 

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